春肥えという名の肥料をまいてあげます。


 徐々に春らしくなって気温が上がってきますと、根もしっかりと動き出します。
 根が動き出しますと、土の栄養分もしっかりと活用してくれますので、「大きくなあれ!」と肥料を播いてあげます。
 まずは、フォークリフトで肥料を車に積み込みます。
 このリフトは、もう10年以上使っています。
 春夏秋冬に大活躍です。ありがとう。


 軽トラに肥料を積み込み、園地に向かいます。
 園地では、10kgづつカゴに肥料を入れ、散布します。
 大きい樹には多め、小さい樹には少なめで。
 シルバー人材センターのFさんにもお手伝いして頂いております。



 剪定も引き続き行っております。
 剪定にもたくさんのコツがあります。
 こんな枝は、切らないと行けないのですが、なぜかお判りになりますか?


 この切口ですと、葉からの癒合ホルモンが枝の切口に届かない切り方です。



 ですので、癒合ホルモンがしっかりと切口に届くように、葉から降りてくれる切り方にします。
 つまり、思い切ってこう切ってしまうわけです。

 

 こう切ることで、葉で作られる癒合ホルモンが、この切り口をしっかりと癒合してくれます。
 枯れ枝を作ってしまいますと、そこに黒点病の原因となる病原体がすみつき、みかんの実を黒くしてしまいます。
 ですので、切った部分が枯れないよう、癒合ホルモンをしっかりと使うことが大事です。
 人間の血の中には、血小板がどこの部分にも満遍なくありますが、樹の癒合ホルモンは、葉で作られますので、ホルモンが通る道筋を考えて切ることが大事です。

 癒合ホルモンが働いてくれると、下の写真のように形成層がしっかりとキズ口を癒してくれます。