柿の接ぎ木を行っています。

 園地の剪定がすべて終了し、苗木植えは新しい苗木が来るまで中断で、その間「接ぎ木」の作業です。

 「接ぎ木」は、たとえば八朔の枝にレモンの枝を刺して、その枝から先をレモンに変えてしまうなどの方法でもちいます。

 みかんを苗木から植えますと、収穫まで約5年程度かかりますが、今ある大きな樹にみかんの枝を接ぎ木しますと、約3年で収穫することができ、2年程度短縮が可能です。

 最近は柿の接ぎ木をしておりますが、平核無柿の樹に「太秋柿」と「甘秋柿」の枝を接ぎ木しております。

 下の写真で、上の細い枝が「甘秋柿」の枝で、下の部分が平核無柿です。

 これがうまく繋がってくれますと、3年後には甘秋柿を収穫することができます。

 台木(接ぐためのもとになる樹:平核無柿)と穂木(接ぐ枝:甘秋柿)それぞれの形成層(黄色めの部分)を合わせて、テープで固くない程度に固定します。
 


 接ぎ木をしている柿の園地は、山の比較的低い側にあります。
 柿の園地からみかんの園地を見あげると、急斜面のみかんの樹が植えてあり、その先には「これぞサムライブルー!」と思われるような青い空が広がっております。
 


 接ぎ木を終えて家に帰りますと、珠子が春の陽気を友達に、日向ぼっこをしております。
 手伝え〜。

みかんの剪定は終盤に差し掛かってまいりました!

 みかんの剪定作業もほぼ終盤となってまいりました。
 これが終わると、引き続き園地整備、苗木植え、接ぎ木と作業が目白押しでございます。

 これがみかんの剪定道具です。
 左から、飲料(自家製蜂蜜レモン)、道具入れ、手袋、のこぎり、剪定バサミとなっております。
 これらが山での相棒です。


 みかんの芽も、固い枝からも少しずつ吹いてまいりました。



 剪定で枝を切りますと、このように形成層から樹液が溢れてきます。
 根が動き出し、樹液を送ってくれている証拠です。


 このみかんの葉が、思いっきり光合成をしてくれて、樹を成長させ、そして美味しい実を作ってくれます。
 葉が実を作るのでございます。葉は工場です!



 山から遠くを見下ろしますと、桃の花がじゅうたんを作っております。 
 園田さんの桃も、今年もおいしく実ってくれるはずです!


 みかんの園地は、となりのスギ林と面しております。
 スギ林に向かうけもの道がはっきりと出来ております。恐らくイノシシでしょうね!


 剪定作業の足元では、ミツバチが野イチゴの花の蜜を一生懸命集めております。
 その一生懸命さを見習わないと!!

 

レモンの苗木を植えております。


 新年度になり、古くて実の大きくならないレモンの樹を伐採し、レモンの苗木を植えました。
 今年は少なく見積もっても500本は新しい樹を植える予定です。
 お手伝いさんの先輩様と一緒に作業です。


 植えた苗木クンには、すぐにたくさんの水をあげます。
 たくさんの水により、土への根の活着が良くなります。
 早く大きくなっておくれやす。

 

 水やりにはこの動力噴霧器を使います。
 色々な農作業機械がありますが、これも大活躍してくれます。
 一回一回水を汲みにいくことを思うと、本当にありがたいことです。


 食料自給率は40%の日本ですが、エネルギー自給率はそれより低くて20%とのこと。
 さらにそのうち原子力が15%を占めているらしいです。
 石油が無くなれば、今の40%を維持することもとても困難なほど、私達の農業も石油に頼ってございます。
 なるべく石油に頼らない農業となるように、日々自然界に学ばせてもらわなければと思っております。
 ニンニン。

春肥えという名の肥料をまいてあげます。


 徐々に春らしくなって気温が上がってきますと、根もしっかりと動き出します。
 根が動き出しますと、土の栄養分もしっかりと活用してくれますので、「大きくなあれ!」と肥料を播いてあげます。
 まずは、フォークリフトで肥料を車に積み込みます。
 このリフトは、もう10年以上使っています。
 春夏秋冬に大活躍です。ありがとう。


 軽トラに肥料を積み込み、園地に向かいます。
 園地では、10kgづつカゴに肥料を入れ、散布します。
 大きい樹には多め、小さい樹には少なめで。
 シルバー人材センターのFさんにもお手伝いして頂いております。



 剪定も引き続き行っております。
 剪定にもたくさんのコツがあります。
 こんな枝は、切らないと行けないのですが、なぜかお判りになりますか?


 この切口ですと、葉からの癒合ホルモンが枝の切口に届かない切り方です。



 ですので、癒合ホルモンがしっかりと切口に届くように、葉から降りてくれる切り方にします。
 つまり、思い切ってこう切ってしまうわけです。

 

 こう切ることで、葉で作られる癒合ホルモンが、この切り口をしっかりと癒合してくれます。
 枯れ枝を作ってしまいますと、そこに黒点病の原因となる病原体がすみつき、みかんの実を黒くしてしまいます。
 ですので、切った部分が枯れないよう、癒合ホルモンをしっかりと使うことが大事です。
 人間の血の中には、血小板がどこの部分にも満遍なくありますが、樹の癒合ホルモンは、葉で作られますので、ホルモンが通る道筋を考えて切ることが大事です。

 癒合ホルモンが働いてくれると、下の写真のように形成層がしっかりとキズ口を癒してくれます。

はるみの剪定もしております!

 今日は横須賀市のお客様からプレゼントを頂きました!
 横須賀特選の「わかめ」と鰹節でした!
 本当にありがとうございます!


 みかんの樹に接ぎ木をした「はるみ」の樹です。
 樹の元気がいいので、ほとんど剪定するところは無いです。


 みかんの樹に接ぎ木しているところです。
 樹の下側がみかん、上側が「はるみ」です。
 判りますかね?

 こうすることによって、新樹で植えて育てるよりも早く「はるみ」の実を収穫することができます。


 これは「はるみ」の新芽です。
 今年もたくさん実らせてほしいです!


 

 これは果樹農家にとって害虫のゴマダラカミキリに根を食べられてしまった樹です。
 樹の元気がなくなり、葉が少なくなり、ほとんど実をつけてくれません。
 一番困る害虫です。



 これは秋に咲いた花に実をつけた「はれひめ」の実です。
 これが大きくなっても美味しい実にはなりません。
 春に咲いた花が秋に実をつけるのが一般的に食べられている実です。



 みかんの畑のそばに生えている「びしゃこ」の樹の花です。
 あまり意識しておりませんでしたが、花が咲くのですね。



 北海道から来てくれたR子さんがプレゼントしてくれた「にこちゃん軍手」で、楽しく農業しております!

東京から来てくれた女子大生さん奮闘中!

 24日に帰ってしまう研修生さんのE子さんも最後まで頑張ってくれています。
 今日はみかん園地の草刈りをしてもらいました。
 草刈り機を使うのは初めてのことらしいですが、かなりうまく使って刈ってくれていました。
 

 急傾斜での草刈りは大変疲れたことと思います。
 この経験をぜひ東京でも活かして下さい!


 こちらライムの花です。
 色々な柑橘の中でも、花が着くのが早いです。
 今年のライムはありがたいことに豊作かもしれません。


 柿の芽がふっくらりんとしてきました↓

 

 上の芽が次の日にはこんな感じに成長します。
 経済界とは少し違い、ゆっくりと着実に成長する自然界です。

 「武士道」の新渡戸稲造は農業本論で書いておりました。
 「農は万年を寿ぐ亀のごとく、商工は千歳を祝う鶴に類す。」

紀ノ川サービスエリアにて店頭販売を行いました。

 3月20〜21日に、紀ノ川サービスエリアにて店頭販売を行いました。

 研修生として来てくれた、東京の女子大生2回生のEさんも手伝ってくれました。
 バイキンマンになって、アンパンマンを抱っこながらの様子です↓

 
 園地では、デコポンやポンカンの剪定作業が続いております。
 子供も一緒に草刈り中か?


 デコポンの新芽が出始めました。
 今年産の始まりを感じます。